オーラルフィジオセラピーとは「プラークコントロールと歯肉マッサージからなる」とされる歯周治療の一つの概念です。
片山恒夫先生は、これを「自然良能賦活療法」と訳し、プラークコントロールの他に歯肉に擦過刺激を与えるブラッシングや1日50回噛み、全身の抵抗力を高める呼吸法、食事指導、体操などの理学療法もオーラルフィジオセラピーの大切な要素だとしました。
つまり、オーラルフィジオセラピーを柱とした歯周病治療とは、プラークコントロールや歯肉マッサージ、50回噛みなどの各項目を励行することにより、プラークの攻撃力を軽減させ、人間が本来持っている自然治癒力を賦活し、病変組織を改善させる歯周病治療ということです。
これにより、本来抜歯せざるをえないような歯も保存が可能となります。
ただし、この方法を実施するには患者さん自身の労力や協力が必要で、「患者さんと私たちで二人三脚」で治していくことが重要になります。
※オーラルフィジオセラピー(医歯薬出版)より一部引用